SDGsに関わる仕事をしていると、よく「胡散臭い」「偽善ではないか」「我々には必要ない」
といった書き込みを拝読します。
2016年頃からSDGsと事業開発に携わってきた私自身、最初は「本当に世界は変わるのか」と
ずっと半信半疑でした。
今でも事業として本格的に取り組んでいますが、本当のことを言えば今年2021年9〜12月頃まで、
「自分は果たしてこのままSDGs推進の仕事を続けていても良いのだろうか…」と悩んでもいました。
しかし、今では、「SDGsは世界を変えるし、今後の世の中のスタンダードになる」と自信を持って
言えます。
そして、「SDGsに取り組まなければ(ESGに取り組まなければ)、国家経済そのものがマズい」とさえ
思っています。つまり、SDGsに取り組まないことは脅威となる、ということです。
そんな中、こちらのような記事を読みました。
SDGsを発明した人は本当に頭がいい、皮肉な理由:スピン経済の歩き方
こちらの記事は非常に良い内容に思います。
誤解されがちなSDGsの、いい面だけでなく悪い面にも言及していると見ています。
実は、SDGsは、既に政治的な駆け引きや国際間の経済競争で利用され始めています。
国家間の関係性や、企業間の競争に取り入れ始めているということです。
「エシカル裁判例」は既にオランダで下されており、日本でも、消費者による企業活動への抗議
署名活動など見られる事態となっています。
我々個人としても、もしかしたらSDGsで有無を言わさず仕事ができなくなる時代(クビになる時代)
も、すぐそこまで来ているかもしれません。
(既に、SDGs関連で停職処分を受ける事例が出ています。停職処分と言わないまでも、
SDGsに関連して各所で人事評価制度が進んでいるようです。)
とある論者は日本のSDGs・ESGが遅れることで「失われた20年・30年」が「失われた50年」なって
しまう・・・との警鐘を鳴らしています。
私も、これと同じような危機意識を持っています。
誤解されやすいSDGs。まだまだ認知が進んでおらず、理解も広まっていないが故と思います。
もちろん美しい側面がありつつも、仄暗い現実的な部分があるのも、SDGsです。
そんな明暗の分かれるSDGsだからこそ、しっかりと理解して戦略的に上手く扱っていくことが
必要かと思います。
もうSDGsは世界中で進んでしまい、勝手に広がっていく時代になってきています。
そんな時代の中で我々にできることは、これに乗り遅れることのないようしっかりと理解して良い
部分を抽出して活動の中に取り込み、そして、それぞれ個人個人の幸せにつなげていくことではな
いでしょうか。
私は、そんな思いでSDGsの普及推進に当たっております。
先日、企業様の社内研修をさせていただいた際も、研修後のレポートでは、社内課題の解決やサービ
スの拡充案、新サービス企画案など上がってきて、講師としては非常に嬉しい限りでした。
これからも頑張ってまいります。
「本当は怖いSDGs」「SDGsは、なぜ重要なのか?」について、それぞれ過去に書いたnoteも掲載し
ておきます。
SDGsがなぜ重要なのか? 説明してみる 〜SDGs浸透率、青森県が全国最下位という結果に😥前編〜
本当は怖いSDGs。 〜 SDGs浸透率、青森県が全国最下位という結果に😥後編〜

合同会社8代表。事業設計士・SDGsファシリテーター。
2011年、東日本大震災をきっかけに地域活性化の起業家活動を開始。
2017年、農林水産省産学官連携協議会に東京大学・上場企業3社らと農業とAIの研究事業発足。
2019年、合同会社8設立。2020年10月よりSDGs推進事業開始。
現在では企業向け・教育機関向け・行政向けにSDGsの理解と実践のためのワークショップなど開催中。
たまに事業設計士として事業計画を作ってプロジェクト推進や資金調達なども。
2022年には地元「青森テレビ」のGW特番にてSDGs解説員として出演するなど、地域内でSDGs推進の第一人者的存在(?)となっている。